プロポリスと蜂

化粧品やサプリメント、医薬品など様々なシーンで活用されているプロポリスですが、それを採取できるのは「蜂」しかいません。
残念ながら人間の手では、プロポリスを産み出すことはできないのです。
では、蜂はいかにしてプロポリスを活用するようになったのでしょうか?
本能が90%以上と言われる昆虫が、どのようにしてプロポリスの効果・効能を知ったのでしょうか?
この記事では蜂を主人公に、プロポリスの効果・効能についてご紹介させて頂きます。

蜂は植物の抗菌作用を知っていた?

植物は、自身が傷ついた時、傷口を回復させるために樹脂を分泌します。
その樹脂には、蕾や新芽を病原菌や微生物から守るための「抗菌作用成分」が含まれています。
ミツバチは、何らかの方法を用いてその「抗菌作用成分」の存在を検知し、プロポリスの材料として活用しているのです。
昆虫の持つ本能によって、プロポリスの活用を見出した蜂の凄さに驚きを隠せません。
隙間をプロポリスで埋められた巣は、人間が家の中にいる環境に似ています。
つまり、外気よりも暖かく湿度も高い状態です。
そんな環境では、当然のように有害な菌類が繁殖しそうですが、プロポリスの効果によって雑菌の繁殖が抑えられ、清潔な空間が保たれています。

プロポリスを作り出す蜂の種類

しかしながら、世界中にいる蜂の全てがプロポリスを作り出すわけではありません。
プロポリスを集める習性を持っているのは、主に木の中に巣を作る「閉鎖空間営巣性のミツバチ」といわれています。

さらに、ややこしい話ですが「閉鎖空間営巣性」の全てのミツバチがプロポリスを作るわけではありません。
閉鎖空間営巣性のミツバチのうち「セイヨウミツバチ」のみがプロポリスを作り出します。
不思議な事ですが、セイヨウミツバチの亜種である「ニホンミツバチ」など、東洋のミツバチはプロポリスを作り出しません。

せっせとプロポリスを作り巣を補強するミツバチ

セイヨウミツバチは、自分たちがつくり上げる巣の隙間を埋めるためにプロポリスを口の中で作ります。
そして、そのプロポリスを、モルタルのように巣の隙間を埋める材料として活用します。
プロポリスの強い抗菌作用によって、いくつかの要所から抗菌作用が働き、巣の中を清潔に保ってくれるわけですね。
外敵の侵入を防ぐ役割を担い、さらに巣内部の環境も整えてくれる優れもの、それがプロポリスです。

プロポリスは天然の抗生物質

その特徴を、人類はどのように知って活用を始めたのか、その明確な時期や方法は未だに解明されていません。
少なくとも、古代ギリシャの時代には、プロポリスは「天然抗生物質」として活用されていた様子です。
かの有名なアリストテレスは、【動物記】の中で、プロポリスは皮膚の疾患、切り傷擦り傷、感染症に効果があると書き記しています。

はるか昔から活用されてきたプロポリス。
科学が立証しなくても、伝承されている多くの実例や活用方法が、その素晴らしさを証明してくれていると考えられないでしょうか。