どうしてハチはプロポリスを作るの?

強い殺菌作用によって、美容関係や医療関係での研究が進められているプロポリス。
癌などの病気の治療や緩和、火傷などの外傷の緩和など、様々な効果・効能が紹介されています。
そんなプロポリスが、人間の手で産み出すことが出来ず、唯一ミツバチによって作り出される事をご存知でしょうか?

プロポリスは、ミツバチの巣を構成する材料の一部として活用されています。
それは、まるで人間世界で言うところの「モルタル」のような使い方がされており、巣の中を外気から遮断し、快適な空間を確保するために役立てられています。
蜂にとっては、巣を補強するだけの材料なのでしょうか? それだけならば、蜂には「蜜蝋」という万能アイテムがあるはずです。
なぜプロポリスを活用するのでしょうか? 今回は、抗菌作用で注目されているプロポリスについて、掘り下げてみます。

どうしてミツバチはプロポリスを作るのか?

「養蜂」という技術が確立する何世紀も前から、プロポリスは発見されていました。
養蜂家達は、蜂は巣を厳しい環境から守るために、プロポリスを巣の隙間にセメントのように詰め込んで、自分たちにとって快適な環境を作り出していると考えていたそうです。
しかし、近年の研究によって、その考えが外れていた事がわかりました。
蜂は通気性の良い温帯地域のほとんどで、そのままの通気性の良い状態で冬を越すことができるだけではなく、なんと繁殖まで行っていたことが明らかにされています。
つまり、厳しい環境から身を守るために、プロポリスで巣を補強していたわけではなさそうなのです。

では何故プロポリスを作るのでしょうか? 現在の研究では、下記の内容が主な理由なのではないかと考えられています。
  • 自分たちの巣の強度向上のため
  • 隙間を埋めることで、外敵からの攻撃を防ぐため
  • 外部からの振動に耐えられるようにするため
  • 巣への規制中や病原菌侵入を抑止するため
  • 巣の内部で、小動物を腐敗させないようにするため
一番最後の「巣の内部で、小動物を腐敗させないようにするため」とはどういうことなのかというと、巣の中で、自分たちでは運べないサイズの小動物が死んでしまった場合、蜂達はその死骸をプロポリスで塗り固めてしまいます。
つまり、プロポリスでミイラを作るのです。
蜂はプロポリスを使って、死骸を「無臭・無害」の綺麗な状態に近づける習性があるのではないかと考えられています。

実際に、小さなトカゲやネズミが巣の中で死んでしまった場合に、プロポリスで塗り固めてミイラにしてしまった蜂が目撃されています。
それはつまり、無菌の状態に近づけることができると考えられます。

強力な抗菌作用

このように、ハチがミイラを作れるほど強い抗菌作用を持つプロポリス。
衛生医療の現場で研究が進められていることにも納得です。

こういった効能を利用して、すでに多くの化粧品やサプリメントとして販売されていますが、まだまだ沢山の秘密が明らかにされるのではないでしょうか。